羽曳野民報

No.1790 2008.4.20


4月からの主な医療改悪

◆後期高齢者医療制度がスタ一ト

  • 75歳以上の高齢者を健保や国保から追い出し、ほかの世代と切り離した保険制度に囲い込む
  • 75歳以上のすべての人から保険料を徴収。年金額が月1万5000円以上の人は、保険料を年金から天引き・保険料滞納者からは保険証を取り上げ、資格証明書を発行
  • 75歳以上だけを別建てにした診療報酬を設定し、必要な医療を制限する「差別医療」を導入

◆65一74歳の高齢者の国保料(税)を原則として年金から天引き
◆メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目した新しい健診(特定健康診査)を実施。対象年齢は40-74歳に限定
◆療養病床に入院する65一69歳の食費・居住費の負担を増やす

 七十五歳以上の高齢者を強制加入させる後期高齢者医療制度が四月一日から始まります。対象者は約千三百万人。世界でも例がない高齢者差別の制度です。制度の中身が知られるにつれ、全国で怒りが噴出。野党四党が国会に廃止法案を提出するなど、制度への強い批判が広がるなかでのスタートとなりました。
 後期高齢者医療制度は、二〇〇六年に自民、公明両党が強行した医療改悪法で導入が決まったもの。七十五歳以上は、全員が健廉保険や国保(国民健康保険)などから追い出され、別枠の制度こ囲い込まれます。六十五-七十四歳で一定の障害がある人も新制度の対象です。(制度に入るかどうかは選択制)

■高い保険料負担

 新制度では、高い保険料負担が七十五歳以上のお年寄り全員にのしかかります。保険料は原則、年金から天引きされます。ほとんどの地域で、四月十五日に振り込まれる年金(二、三月分)からニカ月分(四、五月分)の保険料が引かれます。これに便乗して、六十五-七十四歳の国保料(税)も、年金からの天引きが始まります。
 年金額が月一万五千円より少ない人は、天引きではなく保険料を直接払います。一年以上保険料を払えず「悪質滞納者」とみなされると、保険証を取り上げられます。かわりに「資格証明書」が発行され、窓口での十割負担を強いられます。現在は禁止されている七十五歳以上の保険証取り上げが、新制度では可能になります。

■医療内容に格差

 政府は、新制度が始まっても「七十四歳までと変わらず、必要な医療を受けることができる」と盛んに宣伝しています。しかし実際には、四月から七十五歳以上だけを区別した診療報酬(医療の億段)を導入します。七十五歳以上の人を@治療が長引き複数の病気にかかっているA認知症が多いBいずれ死を迎えるーと定義。お年寄りを差別し、"安上がりで手抜き"の医療にされる危険があります。
 四月から始まる新しい健康診査制度では、対象年齢を四十-七十四歳に限定。七十五歳以上は「努力義務」として、法律の上では対象からはずしました。国保や健保などで、加入者が死亡したときに支払われる「葬祭費」が、七十五歳以上になると減らされる問題もあります。"長生きへの罰則"そのものです。.
 制度を導入する狙いは、高齢者にかかる医療費を削減することにあります。厚労省は、二〇一五年に二兆円、二五年に五兆円の医療費削減を見込んでいます。いま七十五歳以上の人だけでなく、「団塊の世代」も狙いうちにしたものです。

 「解同いいなり市政は許さないしと市民442人が原告となつたハンナン裁判は、昨年末、ハンナン元会長の浅田満氏が財産区財産を不法に占拠していることを明らかにし、前市長の福谷剛三氏の責任も明確に認めたうえで、賠償請求と不法占拠の是正を羽曳野市に求める、画期的な地裁判決が下されました。
 この裁判は、補助参加人の浅田氏、福谷氏の控訴で高裁へと移りますが、それを受けて「ハンナンいいなり市政を許さない市民の会」は、「リツクはびきの」で3月26日、「ハンナン裁判勝利判決報告・学習会」を開催し、市民ら83人が参加しました。
 開会挨拶を行った杉山彬原告団代表は、「同和の行政に対する暴力は、行政と一体になっているところに特徴がある、これを正すのは容易ではない」と挨拶しました。西村裕行事務局長は、地裁での3年半の闘争を報告、宣伝、ビラ、市民集会にとりくみ、毎回傍聴席を埋めた市民の力が勝訴をかちとったと訴えました。講演を行った原告代理人の植村弁護士は、判決の意義とこれからのたたかいに触れ、「実態を放置できないと裁判長に思ってもらうためにもより一層の市民の力が大切」と参加者によびかけました。
 3月市議会でこの問題を取り上げた嶋田丘日本共産党市議は、「市長は第三者的、傍観者的な態度に終始している」と、羽曳野市長の態度を厳しく批判し、「議員団も市民とともに全力をつくす」と力強く訴えました。
 この後、会場からの発言がつづき、高裁でのたたかいとあわせて、裁判で問題となっている土地の契約期限が切れる来年9月を履望し、市民のための有効利用ができるよう構想を持って市長と交渉することが大切と確認しました。

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